「気」の合う人・合わない人「陰陽五行説」
「気」の合う人・合わない人
ところで、皆さんは、どうしてこの本を手に取ってくださったのでしょうか?
「仕事で成績を伸ばして大きなお金を手にしたい」
「職場や家庭で良好な人間関係を築きたい」
「素敵なパートナーに出会って結婚したい」…
おそらく、一人ひとり違った動機をお持ちだと思います。しかし、見ていただくとわかるように、その根本原因はどれも同じ。
いずれの悩みにしても、自分以外の他者との人間関係が、私たちの悩みのほとんどすべてを占めています。
学校や職場などで、自分と気の合わない人と関わるのは誰しも苦労しますよね。
ですが、気が合わないのは仕方がないことだとして、自分がどんなタイプと気が合い、どんなタイプと合わないのかを知っているだけでも、心が少し軽くなるのではないでしょうか。
陰陽五行説においては、人間も自然の一部
陰陽五行説においては、人間も自然の一部だと考えます。
ですから、人間関係も「五行」に当てはめることで、どうすべきかが見えてきます。
人間は生年月日から「木・火・土・金・水」でタイプ分けすることができ、そのタイプによって、ある程度の思考や行動の特性があります。
相手がよく話すタイプなのか、聞くタイプなのか。どんな時に能力を発揮でき、どんな時にやる気をなくすのか。そのような性質を知ったうえで相手と関われるので、どう付き合えば良い関係が築けるのかがわかります。そうなれば、職場で上司や同僚と上手く付き合えるようになったり、家族や恋人とケンカをしなくなります。
「木・火・土・金・水」の、同じ属性の相手や隣接する属性の相手(相生)とは好相性で、そうでない相手とは、関係構築に少し努力が必要です。
特に、どちらか一方を打ち負かしてしまう相克関係の相手とは、付き合い方に注意しなければなりません。
例えば、自分が「水」の気に属している場合、「火」の気の相手とそのまま関わると、対立してしまいがちです。
円滑な人間関係を築きたいなら、自分に「木」の気を取り入れるか、「木」の気を持つ人を間に入れて関われば上手くいくでしょう。
とはいえ、必ずしも無理をして気の合わない人と円滑な関係を築きましょう、ということではありません。
大切なのは、その関係性があるうえで自分がどうしたいか、少し頑張ってでも深く関わっていきたいのか、ということです。
もしそうでないのなら、「自分は自分、他人は他人」と割り切りましょう。属性が違っていれば分かり合えないことがあって当然。必要以上に相手を意識しすぎず、最低限の関わりに留めておけばよいのです。