風水でみる方位別インテリアの色・素材の選び方

風水インテリアの考え方

「風水インテリア」とは統計学です。
風水的な視点でインテリアを語る場合、方角や色が重要視されますが、これらはすべて、おまじないや願掛けではなく、統計から導き出された結果なのです。
例えば「ピンク色のものを身につけると恋が叶う!」なんていう話を耳にしたことはないでしょうか?
この話は「ピンク=恋愛」みたいなイメージから来ているわけではなく、ちゃんと統計的な根拠のあることなのです。
恋愛中の女性の多くは「好きな男性から可愛くみられたい」という思いが強くなり、自然と女性らしさのあるピンク色のものを選びがちになります。すると、男性側にもその思いが伝わるので、恋愛が成就しやすくなります。
そう、あくまでピンク色のものを選ぶ過程の中で女性の内面が変化しているだけで、恋愛成就を狙ってわざわざピンク色のものを選んでいるわけではないのです。

とはいえ、実際、色の持つ力というのは大きく、私たちの内面に影響を与えます。「なんとなくエネルギッシュになる色」や「なんとなく寂しさを感じる色」、きっと皆さんにもあるはずです。
「風水インテリア」と聞くと難しそうな印象を持たれるかもしれませんが、「色の力を借りて、人生を豊かにする方法」だと考えると、少し気楽に楽しんでいただけるのではないでしょうか。

方角別のおすすめ開運カラー

風水では「木火土金水」の原理があり、方角ごとに相性が良いとされている色があります。

■北・・・玄武の黒、五行は「水」
■東・・・青龍の青、五行は「木」
■南・・・朱雀の赤、五行は「火」
■西・・・白虎の白、五行は「金」

インテリア風水では、基本的には方角にあわせて、カーテンや家具などでこれらの色を取り入れます。方角とその方角を司る色をあわせることで、方角の持つ力が発揮され、運気アップにつながります
ただし、この「気」も、色をたくさん取り入れて単純に強めれば良いというわけではなく、あくまでもバランスが大切です。ここではインテリア風水の最適なバランスを、方角ごとに解説していきます。

北は冷えやすい方角のため、暖色系のインテリアにすると「気」のバランスが取れます
色ではピンクやオレンジがおすすめですが、ピンク系のインテリアに抵抗感がある場合はベージュやアイボリーを選ばれると良いでしょう。素材では、綿や和紙などの温かみのあるものと好相性です。暖色系でも「火」を連想させる「赤」は北の方角持つ「水」の気と相性が良くない(相手を破壊・抑制する関係にある)ので、赤系の色を採り入れたい場合はワインレッドなどを選ぶようにしてください。
五行では北の方位を司る色は「黒」なのですが、黒やグレーは陰の気が強まり、北の冷ややかなイメージを増長させてしまうので、カーテンや家具などの面積の大きなインテリアでは取り入れないようにしましょう。

東の五行は「木」です。「木」は土と水によって生かされ、風の刺激を受けて成長します。そのため、水や風を連想させるアイテムや色を取り入れたインテリアと好相性です。
色では水の色である、青色や水色、新緑やそよ風を思わせるグリーン系が良いでしょう。アイテムでは、薄手のカーテン、風鈴やモービル、窓の高さより低い家具などが風を感じるアイテムとしておすすめです。
一方、相性の悪いインテリアとしては、金色・銀色はノコギリや斧をイメージさせるのでNGです。金属製や鉄製の素材も「木」のエネルギーを弱めてしまうので、避けたいです。
また、一見、土のイメージで相性が良さそうな褐色や茶色も、枯れ木を連想させてしまうので、「木」とは相性が良くありません。
「風の便り」という言葉があるように、風水では、最新情報は東から吹く風に乗って自分の元に届くと考えられています。良い情報を得たいなら、東に風を意識できるような工夫をしてみてくださいね。

太陽の光をたくさん採り入れられる南の方角は、強い「陽」のエネルギーに満ちています。
生命力にあふれ、社交的になれたり、行動力がアップします。
南の方位を司る色は「赤」ですが、赤が多すぎるとエネルギッシュになりすぎてしまい、家庭内の揉め事や言い争いが増えてしまいがちです。なので、カーテンやラグなどの広い面積のインテリアには青や黒など、落ち着きのある色を選び、赤はワンポイントで取り入れると気のバランスが取れます
素材では、木製のインテリアがおすすめです。南の五行は「火」であり、「木」の気をプラスすることで「火」の気がアップします(木を燃やしてより火が大きくなる)。

西

西の五行は「金」です。その名のとおり、金運や商売繁盛に影響を与える方角です。
「黄色の財布を持つと金運が上がる」というのは有名な話なので、ご存知の方も多いかと思いますが、インテリアにおいても、黄色は金運に効果的な色です。ただ、黄色のインテリアは好みが分かれるかと思いますので、抵抗がある方は黄色の代わりにクリーム色やベージュなどを使われても良い効果が得られます。
また、西を司る色である「白」も効果的です。清潔感のある純白の家具やカーテンは、どんな色とも調和し、運気アップを手伝ってくれます。白と近いところで、ガラス製の花瓶や水槽など、透明感のあるインテリア小物も西と相性が良いです。

北東

北東は、五行の「土」にあたる方角です。「土」とは土台になるものであり、高い山の象徴です。北東のインテリアでは山のように、背の高い家具や観葉植物、ずっしりとした重さのある照明器具などが好相性です。色では、「土」の色であるブラウンや黄色を選ぶと、エネルギーが高まります。
また、風水では「火から土が生まれる(燃えて残った灰が土に還る)」と考えられているんので、火を連想させる「赤」などもおすすめです。ただし、赤は多用すると気が活性化されすぎるので、ポイント使い程度にとどめてください。
北東のエネルギーを高めると、引っ越しや不動産関係などの土地に関わること、また、転職や貯蓄などの人生の土台となる事柄が上手く進むようになりますよ。

南東

南東は「風の方角」とも呼ばれています。風水では、風が良縁や吉報を運んできてくれると考えられているので、風を感じられるインテリアにすることで、その恩恵が受けられます。
テレビやパソコン、電話機などの情報を受信する機械は南東の部屋に置くと、良い情報がキャッチできると考えられています。
色では、風に揺れて育つ木々を連想させる明るいグリーンがおすすめです。また、南東は香りとも相性がよい方角なので、ポプリやルームフレグランスを置くのも良いでしょう。風に乗って香りが広がるたびに、風の存在を感じることができますよ。

北西

北西は「一家の主」をあらわす方角で、男性なら出世運・勝負運、女性なら恋愛運・結婚運(玉の輿に乗れるかどうか)に影響を与えます。家族や組織を代表する主の方角なので、北西の気が乱れると組織全体に不和が起こってしまいます。
質の高さが感じられるインテリアとの相性がよく、アールデコ調の家具やシルク素材のファブリック、クリスタルガラスなどがおすすめです。
色では、白やベージュ、薄ピンクなど、主張しない暖色系の淡い色が良いです。逆に原色などの派手な色は避けてください。

南西

南西は風水的に、畑などの低い土地をあらわします。地面に近く、背の低いものは「安定」を意味し、南西の気が整うと、家庭内の人間関係が円満になると考えられています。南西 に位置する部屋のインテリアにおいては、背の低い家具を置いたり、若い木を連想させる若葉色、ライトグリーン、明るめのブラウンなどの色でコーディネートすると良いでしょう。
家族写真を飾るのにもおすすめの方角です。

風水インテリアは「絶対」ではない

冒頭でお伝えしたように、風水インテリアは、色の持つパワーを分けてもらうこと。あなたがどんな色・素材に包まれた空間で日々を過ごすかは、あなたの気分に働きかけます。ここでお伝えしたインテリアの色は、その統計結果で良いとされているものなのです。
決して「こうでないとダメ」と難しく考える必要はなく、できる範囲で取り入れてください。
実際、家具やカーテンなど、大きなインテリアはそう簡単には変えられませんよね。今あるものはそのまま活かして、小物で開運カラーを取り入れたり、買い換えるタイミングで変更したり、楽しみながら実践していきましょう!

風水メンター IKURA

食品製造業の試食販売において、500万人以上の人たちの接客を経験。その後、不動産業、企業コンサルティング業で幅広くビジネスを展開する。
不動産業を続ける中で、人と不動産に関わる風水の気の流れに興味を持ち、本格的に風水の勉強を始める。風水の考え方が自身の過去のあらゆる経験に当てはまることに衝撃を受け、現在は企業経営の経験と風水学をベースに人間風水学「風水メンター」として活動している。

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