マクロビオティックの起源と歴史

マクロビオティックとは?

「マクロビオティック(Macrobiotic)」とは、自然と調和をとりながら、健康な毎日を送るための考え方です。
日本の思想家、桜沢如一(さくらざわ ゆきかず)氏によって1930年代以降に提唱されました。
マクロビオティックでは、主食を穀物とし、副食を豆類・野菜・海藻などで組み立てられた、日本古来の食生活法を採り入れます。肉など、動物性のものはなるべく避け、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心とした食事をとります。
“ストイックなダイエット方法”とか”ベジタリアンの食生活”とか、そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、本来のマクロビオティックとは「食を通じて、自然の生命力を心身に取り込み、健康な生活を送る」という食の養生なのです。

マクロビオティックの歴史

皆さんは、マクロビオティックの発祥が日本であることをご存知でしょうか?
マドンナやトム・クルーズなどのハリウッドスターが取り入れていたり、カタカナ言葉なので、海外で生み出されたものだと思われがちなのですが、実は、日本の思想家 桜沢如一氏(1893~1966)が提唱した考え方です。

桜沢氏は、明治時代の医師 石塚左玄の「食養」(食べ物で病気を改善する方法)に、東洋哲学(陰陽思想)を組み合わせて、自然に則した食事法を提唱しました。桜沢氏は、マクロビオティックの要として「無双原理」(宇宙の法則に則って生きること)という哲学を示しています。

その20年ほど後、1950年以降に、桜沢氏に師事していた久司道夫(くし みちお)氏がアメリカへ渡ったことで、マクロビオティックは欧米にも広まりました。
久司氏がアメリカで提唱したマクロビオティックは、桜沢氏のものと比べて、アメリカの土地や人種に適したものになっています。
現在の日本で一般的になっているマクロビオティックは、久司氏の提唱したものが海外から逆輸入され、広まったものだと考えられています。

食べ物における陰陽のバランス

簡単にわかる太陰太極図の意味」の記事でもお話していますが、風水の考え方のベースには「世の中のすべてのものは陰と陽のバランスで成立している」というものがあります。
マクロビオティックも、この陰陽の考え方に通じており、健康維持のためには「陰陽のバランス」が大切だと考えます。

食べ物においては、身体を温める陽性の食べ物と、身体を冷やす陰性の食べ物をバランスよく摂取し、陰・陽どちらかに偏るのではなく、中庸(ちょうど良いバランス)を保つことが大切です。

マクロビオティックの基本となる2つの思想

マクロビオティックを実践するにあたり、先述した「陰陽調和」に加え、ポイントとなる2つの考え方があります。
それが「身土不二」と「一物全体」です。

身土不二(しんどふじ)

「身土不二」とは「身と土は二つではない(=身体と土地環境はひとつである)」という意味です。
仏教用語「身土不二(しんどふに)」(意味:これまで行ってきたことの結果が現在の環境を生み出している)が語源となっている言葉です。

人間の身体は、その人が生まれ育った土地環境とは切っても切れない関係にあり、その土地に実った農作物を食べることが長く健康に生きる秘訣だと考えられています。
特に、四季のある日本では、季節ごとの旬の食材を食べるのが良いです。
暑さや寒さに耐え、自然の中で育った農作物は強い生命力を持ち、栄養価も高いからです。
例えば、ナスやキュウリなどの夏野菜には身体を冷やす成分が、逆に、冬が旬の根菜類には身体を温める成分が含まれます。
旬の食材を食べることで、その土地の気候や風土、季節変化に負けない強い身体がつくられるというのは、なんとなくイメージできるのではないでしょうか。

一物全体(いちぶつぜんたい)

「一物全体」とは「一つの食材は、部分的ではなく全体を丸ごと食べるのが良い」という考え方です。
簡単に言うと、野菜は皮や根っこ、種まで食べ、魚だと頭や骨まで食べましょうということです。マクロビオティックの主食が白米でなく、玄米であることも、この考え方からきています。
この世の生物は「部分」が集合して「全体」としてさまざまなバランスが取れていることで生きています。なので、人間が食物を摂取する際にも、その「全体」を摂ることが栄養バランスを取るのに望ましいのです。
実際、栄養学の観点から見ても、野菜の皮にはビタミンやミネラルが、魚の骨にはカルシウムが豊富に含まれています。
とはいえ、もちろん現実的には、丸ごと食べるのが難しい食材もありますので、可能な範囲でということになりますが、意識して食べていただくと良いかと思います。

マクロビオティックの目的

マクロビオティックを実践し、食を通じて自然の生命力を取り入れることで、健康的な生活を送ることができます。
しかし、マクロビオティックは、単なる食事法や健康法ではありません。

マクロビオティックの考え方の多くは風水に通じています。
血液の流れを良くすることは、気の流れを良くすることと同じで、より豊かな人生を送ることにつながります。
食事法は、あくまで、そのためのプロセスのひとつなのです。
だから、好きなものを我慢してストレスを溜めたり、ストイックになりすぎて疲弊してしまったりしないよう、できるところから始めてみてくださいね。

風水メンター IKURA

食品製造業の試食販売において、500万人以上の人たちの接客を経験。その後、不動産業、企業コンサルティング業で幅広くビジネスを展開する。
不動産業を続ける中で、人と不動産に関わる風水の気の流れに興味を持ち、本格的に風水の勉強を始める。風水の考え方が自身の過去のあらゆる経験に当てはまることに衝撃を受け、現在は企業経営の経験と風水学をベースに人間風水学「風水メンター」として活動している。

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