健康の三本柱「気・血・水」

「未病」を防ぐ東洋医学

病気の治療を目的とする西洋医学と異なり、東洋医学は、将来起こる病気を予防するための医学です。鍼灸や漢方を組み合わせて、人間が本来持っている自然治癒力を引き出し、病気になりにくい身体をつくっていくという、東洋を起源とする伝統医学です。
病気はある日突然かかるものではありません。長年の生活習慣やストレス、疲労などが蓄積し、徐々に不調として現れてくるものです。日々、心身ともに健康にいることが将来の病気を遠ざけてくれるのです。

東洋医学の重要な考え方「気・血・水」とは?

風水的な視点でみると、そもそも、世の中のあらゆるネガティブな事象は、その最適なバランスが崩れることによって起こります。そして、これは病気についても同じです。
糖尿病や高血圧、脳卒中など、現代人に起こりやすい病気は、栄養失調やお酒の飲み過ぎ、運動不足、ストレス過多など、心身バランスの乱れが原因となっています。
大病でなくても、季節の変わり目や仕事の繁忙期、女性の場合は生理前後などに「なんとなく体調が悪い」「身体が重い」といった不調が起こりやすいのも、心身のバランスを崩しやすいタイミングだからだと言えます。

東洋医学では、この心身のバランスを「気血水(きけつすい)」という考え方で説明しています。

「気(き)」とは

生命活動を行うための根源的な要素で、目に見えないエネルギーのことです。「気」が心身を巡ることにより、血液や水分が体内を流れます。「病は気から」という言葉があるように、「元気」になったり「弱気」になったりするのは、自分自身の「気」の持ち方に影響を受けています。

「血(けつ)」とは

主に血液のことを指しますが、単に血液そのものだけを指すわけではなく、血液に乗って運ばれる栄養分すべてを含んだ意味合いのものになります。「血」が循環することで、体内組織へ栄養が運ばれます。

「水(すい)」とは

血液以外の体液のことです。リンパ液や消化液、唾液、汗、涙など、体内の生理的な水液すべての総称です。身体を潤したり、体温調節や関節の働きをなめらかにします。

これら「気・血・水」の循環によって、私たちの健康的な生活が保たれています。3つの要素のうち、どれかひとつでも不足していたり、循環が滞ったりすると、身体に不調が起こってしまうのです。

「気・血・水」の最適なバランスを保つ方法

人体を構成する「気・血・水」も、風水の陰陽の原理で考えてあげれば、最適なバランスが見えてきます。
人は、生まれ育った環境や、現在身を置いている環境(その土地の気候・風土、家族構成や人間関係など)によって、一人ひとりの気質・体質が作られていきます。
だから、その時々の環境に合わせて生活をすればよいのです。
夏の暑い時期には身体を冷やす夏野菜を、冬には身体を温める根菜類を摂って体温を調節する。仕事上でストレスを受けやすい立場にいるなら、意識的にリフレッシュできる時間を設ける。そうやって、心とからだの陰陽のバランスをとります。
ごくごくシンプルなのですが、これが正しいバランスなのです。そういう意味では、自分自身の心・からだと向き合い、客観的にみる時間を持つことが大切だと言えますよね。

風水メンター IKURA

食品製造業の試食販売において、500万人以上の人たちの接客を経験。その後、不動産業、企業コンサルティング業で幅広くビジネスを展開する。
不動産業を続ける中で、人と不動産に関わる風水の気の流れに興味を持ち、本格的に風水の勉強を始める。風水の考え方が自身の過去のあらゆる経験に当てはまることに衝撃を受け、現在は企業経営の経験と風水学をベースに人間風水学「風水メンター」として活動している。

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