簡単にわかる太陰太極図の意味
2018.00.00
太陰太極図(陰陽太極図)が意味すること
「風水」といえば、このマーク。
白と黒の勾玉が組み合わさったようなこの図、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
これ、正式には「太陰太極図(たいいんたいきょくず)」や、
「陰陽太極図(いんようたいきょくず)」と呼ばれるものです。
風水の考え方の原点ともいえる、重要な意味を持つ図なのです。
太極図は「陰と陽のバランス」を表しています。
白色が「陽」、黒色が「陰」を表しており、「天地万物あらゆるものは陰と陽のバランスによって成り立っている」というのが、この図が示す意味になります。
「陰」で表されるもの
「陰」は「内に蓄えた静かなエネルギー」です。
「陰」と聞くと、なんとなくマイナスのイメージを持ってしまいがちですが、「陰」と「陽」は、どちらが良くてどちらが悪いといったものではありません。
光があるところには、必ず闇があり、お互いは緩く交わっているのです。
「陰」で表されるものには、例えば次のようなものがあります。
- 静
- 月
- 水
- 夜
- 裏
- 女性
「陽」で表されるもの
一方、「陽」は「外に放出される動的なエネルギー」です。
活発なエネルギーの方が良いもののように思われますが、働きすぎると過労で倒れてしまいますので、適度な休息、つまり「静のエネルギー」が必要です。
「陽」で表されるものには次のようなものがあります。
- 動
- 日(太陽)
- 火
- 昼
- 表
- 男性
「陰」と「陽」は共存している
すでにお話したように、世の中のすべてのものは「陰」と「陽」のバランスによって成り立っています。でも、陰と陽は表裏一体であり、完全な「陰」、完全な「陽」は存在しません。
太極図を見ていただくと分かるように、黒色の中には白い円が、白色の中には黒い円が描かれています。太陽はやがて沈んで、月に変わりますし、男性と女性の両方が存在するから、人類は存続しています。「陰」と「陽」、どちらか一方では存在できないのです。
太極図は、この簡単な図の中で、「100%陰」「100%陽」という状態はない、という世の中の物事の定理を示しているのです。
また、太極図では、陰と陽が真ん中で完全に2等分されているのではなく、ぐるぐる回っているかのように描かれています。これは、陰が強くなるとやがて陽へ、陽が強くなるとやがて陰へと変化していくことを表しています。
大切なのは「陰」と「陽」のバランス
仕事、恋愛・結婚、健康、お金…など、私たちの悩みや迷いのすべては、「陰」と「陽」のアンバランスによって起こります。
先ほどお話したように、「陰」と「陽」それ自体に善悪はありません。
ただ、自分の理想とする陰陽のバランスと、現実の陰陽のバランスとが食い違ってしまうと、人は体調を崩したり、悩んだりしてしまいます。
だから、精神的あるいは肉体的なさまざまな悩みを解決するためには、現実の陰陽のバランスが自分の理想の陰陽のバランスに近づくよう、調整をする必要があります。
<34歳・独身女性>
悩み:「結婚願望があるのに、付き合う相手とはいつも結婚までたどり着けない」
これは、恋愛において陰陽のアンバランスが起こっているエピソードです。
ご相談に来られたのは、美人でキャリアもある、才色兼備な女性でした。
彼女は35歳までの結婚を目標に、積極的に出会いの場に出向き、婚活をしていました。
でも、彼氏はすぐにできるものの、縁談には発展しないというのがご相談の内容でした。
しかし、よくよく彼女の話を聞いてみると、
- 好きになる相手のタイプが結婚願望のない男性ばかり
- ご本人も、結婚はしたいけれど、仕事が大好きなキャリアウーマンタイプ
- 実際にご自宅の写真を拝見しても、部屋は仕事のしやすさ最優先で整然としている
…でした。
「動のエネルギー」が強く、仕事が大好きな彼女には、本来「静のエネルギー」の強いタイプの男性が、パートナーとして向いています。
しかし、本人が好きになるお相手のタイプは、「動のエネルギー」が強い、彼女と同じタイプの人たちばかりだったのです。
そこで、解決策として、次のようなサポートをさせていただきました。
私からのご提案
「仕事が大好き」というご本人のパーソナリティを変えることはできません。
そこで、彼女は彼女の性格のまま、彼女にふさわしい「静のエネルギー」の強いタイプの男性に出会えるよう、生活環境を変えていくご提案をいたしました。
具体的には…
- 職場には「動のエネルギー」が集まりやすいため、ご自宅はインテリアや色味を変えて、もう少しリラックスできる空間にすることで、強くなりすぎている「動のエネルギー」を抑えられるよう、サポートさせていただきました。
- 彼女が日常的に食事に行かれているお店もまた、彼女の交友関係によるもので「動のエネルギー」の人が集まりがちだったので、「静のエネルギー」の強い人たちに出会えるようなリラックス感のあるお店に行っていただくようにコーディネートいたしました。また、エネルギッシュになりすぎないよう、ときどきはアルコール抜きでの食事の時間を取っていただくようにしました。
上記のエピソードはあくまでひとつの例であり、「陰」と「陽」の最適なバランスは、一人ひとり違います。
また、同じ方であっても、そのときに置かれている状況によって大きく変わってきます。
本当はどんな自分になりたくて、自分の人生をどうしていきたいのか、そして、現在の自分には何が欠けているのか、まずは、ご自身の理想のバランスを知ることが大切です。