「未来の気」は過去からやってくる
「未来の気」は過去からやってくる
会社の組織マネジメントのお話で、全体を俯瞰することが大切だとお伝えしましたが、会社経営においても大局を見渡せなければなりません。
会社が属する業界の市場は、日本経済ひいては世界経済の流れの中にあります。世界の大きな経済の流れの中に日本経済があり、日本経済の中で地域経済が回っています。
そして、その地域経済の流れの中に、会社やお客様が存在しています。ですから、自分の会社が良い波に乗れるかどうかは、世界全体および我が国の経済の流れまで大きく捉え、大きなところでの変化にいち早く気付けるかどうかだといえます。
「良い波に乗る」というのは、単に「好景気に乗っかる」ということではありません。景気には良い時期もあれば、悪い時期もあります。「時代は繰り返す」という言葉がありますが、これは風水的に見ても同じことが言えます。
風水では物事のすべてが陰と陽に分けられますが、陰は強まれば陽になり、陽は強まれば陰になります。経済も無限にループし続けるものなので、良い時期もあれば、悪い時期もあり、悪い状態は必ずまた良くなります。
大切なのは、「景気が悪いから何もしない」ではなく、今の景気が良くても悪くても、過去の気の流れを学び、現在の気の流れを感じ、未来に向かう気を創造していくこと。景気が悪いときに攻めるべきなのか、守るべきなのか、すべきことは会社の状況によって変わってくるはずです。
とはいえ、未来の気を予測するのは難しいことだと思います。そんなとき、もっとも簡単にそれを見極める方法は、一歩引いて周囲を見渡すことです。自分の身近な人たち、あるいは街行く人たちの表情に、笑顔が多いのか少ないのかを見てください。
街の人たちがどんな表情で歩いているのかをいつも気にして見ているだけで、きっと見えてくることがあるはずです。