風水術 マネジメントの鍵は社内に流れる大きな「気」
マネジメントの鍵は、社内に流れる大きな「気」
「気」はあらゆるところに流れています。とても小さな流れから大きな流れまで、いくつも重なって、世の中が流れています。
例えば、「最近、胃の調子が悪いな」というときは、「胃」という部分の気の流れが悪くなっています。しかし、本当は「胃」だけでなく、「身体全体」の気の流れが悪くなっている可能性もあります。さらに大きく見ると、自分のまわりの家族までを含めた家庭内の気の流れが悪く、ストレスになっている可能性もあります。だとすると、「胃」のケアだけを続けていても、状態は一向に良くならないでしょう。
では、これを会社という場面で考えてみましょう。会社の中には、働く個人がいて、その個人が集まって部署を作っています。そして、その部署が集まって、会社という組織全体を構成しています。さらに、会社の外側には、お客様の会社やライバル会社が存在し、市場が作られています。個人という小さな単位から、会社という大きな組織まで、ひとつひとつに「気」が流れています。大きな気の流れの中に、たくさんの小さな気の流れがあるのです。
そのため、会社全体としては良い流れに見えていても、個々の気の流れが乱れていたり、また逆に、個人単位では良い気が流れていても、会社全体で見ると乱れているということもあります。特に、大きな流れには影響されやすいため、全体としての気の流れが悪ければ、個々の良い気も徐々に全体の気に染められ、悪くなってしまいます。
そこで、会社組織を考えるときは、まずは会社全体に流れる大きな気を整えましょう。組織全体を俯瞰し、どんな気が流れる会社にしたいかを考えます。会社として、今はガンガン売上を伸ばしたい時期なのか、あるいは安定を図りたい時期なのか、目指すべき方向を定めてください。そして、組織全体のバランスをみながら、部署単位、個人単位にそれを落とし込んでいきましょう。
全体の方向性を小さな単位に落とし込む際には、個々のポジションによって必要な気の種類が異なることに注意してください。例えば、営業担当者であれば、外に出る機会が多いので、「火」の気を高めてポジティブで明るく振る舞えるように、お金を扱う経理担当者であれば、「土」の気を高めてコツコツ冷静に仕事をこなせるように…という具合です。
また、「部署」という属性のほかにも、現場のプレイヤーなのか、管理職なのか、役員なのかといった「ポジション」によっても必要となる気が違ってきます。会社全体として目指していく空気感に沿って、個々に適切な役割を設定してください。